2014年7月17日木曜日

メインセイルの上げ方について

特にクルージング艇の方々が対象かも。

自分たちはレースをしているわけではないからそんなことは関係無いとおっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、知っていて損は無いと思いますので頭の片隅にでも留めておいて下さればと思います。

先日クルージングセイラーのお客様と一緒にセイリングする機会がありメインセイルを上げて頂いた時に、ふと??が頭に浮かびました。「え、まずアウトホールとブームバングは緩めないのかなと。」 恐る恐るそれとなしに確認したところ何年も触ったことが無いと。。確かに2本のロープはしっかりと引っ張られたまま固縛されていて触った形跡はなさそう。

メインセイルに関して言えば、ほとんどの船のタック部分はシャックルで固定されています。つまりセイルに掛かる上下のテンションはハリヤードの引きで決められますが、ブームバングはリーチのテンションの調整に、アウトホールはフットのテンションだけでなくセイルの深さ調整及の役目があります。この2本のロープにテンションが入ったままメインセイルを上げてしまうと。。。というか実際にはセイルはおそらく一杯上がりきっていません。ということは、上下方向のテンションが不足したままメインシートを入れてセイルを展開するとおそらくセイルは深く非常にコントロールしづらい形状となっているでしょう。


風が強い時にセイルが深くなりすぎているということは、ウェザーヘルムが強くなりヒールする力が大きくなっていて船がコントロールしづらくなっているということです。レース艇であればクルーが上側にならんでハイクアウトしてヒールするのを抑えてくれますがクルージング艇ではそうはいきませんよね。

快適なセイリングを目指すのであればメインセイルを上げるときに以下のような順序で展開してみて下さい。

  1. アウトホール、ブームバング、メインシート、(稀にリーフロープ)が緩んでいるのを確認する。
  2. セイルのラフに十分なテンションが入るまでメインハリヤードを上げる。
  3. メインハリヤードが十分に上がったのを確認して
  4. アウトホール(リーフ時はリーフロープ)を引く。
  5. ブームバングを引く。
  6. 最後にメインシートを引く。
セイルをリーフする時も同じ手順です。順番を間違えるとセイルが深くなってしまいます。

次に、表題から外れますがメインセイルを降ろす時ですが、できるだけハリヤードを降ろす前にアウトホールを十分に緩めることをお勧めします。特にプラスチック製ラフスライダーを使用している場合にはアウトホールを緩める前にハリヤードを緩めると一番下のスライダーに後方向へのテンションが掛ったままになり破損の原因となります。

以上、ちょっとだけ気を付けてものは試しでやってみて下さい。これでセイルの深さが解決できないようでしたらニューセイルをご検討下さいね。(最後はやっぱりそこかというつっこみが聞こえてきそうですが。。)