2011年4月15日金曜日

温かい仲間に声援

初めて東北でセイリングした記念の日は吹雪の中だった。予想通りの厳しい環境の中で海、ヨットを愛する不屈のセイラー集団に敬意を払ったものだ。芭蕉の歌で知られた景勝の松島湾に係留されたヨットへは海岸から足船を利用した。もちろん海面の氷を割りながら乗り込み、艇に乗り移る。手慣れた連中はとりあえずキャビン中央に構えるアラジンに点火し、ヤカンを載せる。セイリングの準備はと気にかけるがこの地の人たちはのんびりしていた。しかし10分も経過したらその理由が理解できた。沸騰したヤカンを持って舫いロープに注いだ。ようやく出航となったが吹雪の中で風上に顔を向けることが容易ではなかった。碁盤の目のように海面一面に設置されたカキ棚か、ともかくコースを自由に取ることは許されなかった。もちろん本題のセイルシェイプなど二の次となった。取っておきの歓迎ぶりは酒盛りに場を移した。ここでも器の差は歴然であった。どうやら新入生歓迎コンパの様相であった。

日頃のセイリングへの取り組みを原点から見直す機会を与えてくれた。自然に溶け込み慣れ久しむことの大切さ、豊かな仲間作りの尊いことを行動で教えてくれた口下手な人たち。今回の未曾有の災害に遭遇したことの理不尽さを恨み悲しみ、お見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになった方へ心より哀悼の意を表したい。

 

㈱セイルス・バイ・ワッツ・ジャパン MT